保育士インタビュー【前編】 私が自分が通っていた保育園に保育士として戻って来た理由

大きな木保育園の卒園生で、保育士になって帰って来たMさん。今年で6年目となり、担任として活躍しています。

大きな木と歩んできたMさんから見た園の魅力、また、大きな木保育園ではどんな保育士が働いているのかなどを知っていただけたらと思い、インタビューをしてきました。

この前編では、大きな木保育園で育ったMさんが、何故保育士を目指し、大きな木保育園に帰ってきたのかの理由などを聞いてみました。
Mさんは、専門学校時代に保育実習に行ったときの違和感が、どんな保育士になりたいかに繋がったそうです。

▲担任しているクラスのみんなと、砧公園で。

 

◼︎きな木保育園に園児として通っていたころの印象は

覚えている限り、保育園に行くのが嫌だと思ったことが一度もなかったですね。毎日登園するのがとにかく楽しみでした。
私はそれが普通のことだと思っていたのですが、そうでもないらしいと大人になってから気がつきました。
専門学校で保育士になる勉強をしていたころ、クラスメイトと話していると「自分は保育園・幼稚園に行くのが嫌だった、こんな嫌な思い出がある、だから私は保育士になって子どもたちにもっと良い園生活を送らせてあげたい」という志望理由の人が多くてびっくりしたんです。
当時の遊びは、今の大きな木と基本は変わらなかったです。自然の中で四季折々の遊びをしたり、リズム(音楽に合わせた体操)をしたり、絵を描いたり、工作をしたり。運動会や合宿などのイベントもありました。

 

◼︎保育士になろうと思ったのは

小学生の頃から思っていました。6年生のとき、卒業文集に「大工か、スタントマンか、保育士になりたい」と書いたのを覚えています(笑)
5歳下の妹がいたせいもあり、小さい子が好きだったんです。それに、卒園後も大きな木に学童として通って保育士や園児とも毎日接していたので、職業としてイメージもしやすかったですね。
高校生になって選択制の授業で幼児保育を選択し、保育の専門学校に進路をを決めました。
小学生のときに体育の授業でみんなの前で側転などの模範演技をしたことや、のこぎりで木を切って工作をしたら図工の時間に先生に褒められたりしかことが嬉しくて、大工やスタントマンにも興味を持ちました。
でも、両方とも、大きな木で保育園時代に培ったことだったので、結局は保育園かな〜と。

 

◼︎いろんながある中で、大きな木保育園で働くことを選んだ理由

高校の部活を引退した後、大きな木保育園で学童指導員としてバイトをしていて、とても楽しかったので、このまま大きな木で働けたらいいな〜となんとなく思っていました。それが専門学校時代に、外部の保育園に実習に行ったときに、違和感を感じ、「絶対に大きな木保育園で働きたい、大きな木以外は無理だ」という確信に変わっていきました。

 

◼︎実習で感じた違和感とは

実習で行った公立の園で、2つ違和感を感じました。1つ目は、全員に同じことを、同じレベルでやらせようとしていること。2つ目は、小さなケガでもさせないことが第一優先で、危ないことを一切やらせないこと。

1つ目の違和感を感じたのは、ある保育園で父の日のプレゼントの似顔絵を制作をしたときでした。先生が絵を描く順番や色まで、全て指定してみんなにやらせるんです。
“まず輪郭を描いてください、次に肌色で塗ってください、最後に目や鼻を黒で描いてください、最後に折り紙で作ったネクタイを貼りましょう・・・。”肌の色が肌色だとは限らないし、ネクタイをしているお父さんばかりではありません。これじゃあ誰が書いても同じじゃん、と気持ち悪さを感じました。
後から書き順を指定する理由を先生に聞いたら、先に黒で目を描いてから肌を塗ると、クレヨンが滲むからという答えでした。結局は親に綺麗な見た目のプレゼントを渡すことが中心に考えられていて、子どもが自由に表現する楽しさは大切にされていないんだな〜と思ってしまいました。

2つ目の違和感は、私が実習中に注意された内容です。
鉄棒でやる気がある子がいたので教えようとしていると、「逆上がりを教えないでください」。年長さんと鬼ごっこをして全力で走っていたら「本気で追いかけないでください」。子ども同士の言い合いを自分たちで解決できるように見守っていたら「ケンカになる前に止めてください」。
私には何が悪いのかわかりませんでした。でも、ケガをしそうな原因は全て排除しようという安全最優先の運営方針と、1クラス30人の園児に対して1人の保育士が見るという目も手も届かない状況では仕方ないことなのだと思います。

大きな木では、得意な子/不得意な子に合わせて保育士がかける時間や指導の仕方を変えるのが当たり前でしたが、それができるのは当たり前ではなかったんだと気がつきました。
また、例えば雨が少しでも降ったら園庭にさえ出て遊んではいけないなど、認可園ではルールのしばりが多いこともそのとき知りました。大きな木では大雨でも遠足に行くのでびっくりしました(笑)

 

◼︎きな木への就職が決まったときの気持ち

実際に園長の藤井と話して就職が決まったのは、専門学校を卒業する直前でした。
正直、大きな木保育園で働く以外の選択肢を考えていなかったので、これで良かったんだという自然な気持ちでした。
親には、他の園でも働いてみたほうが視野が広がるんじゃないか?とも言われましたが、自分の中では、ここで保育士として成長していきたいと心が決まっていました。

 

——中編、後編へ続く——

中編では、大きな木で働きだして変化したことや、保育士として大切にしていること。
後編では大きな木保育園の魅力、入園を検討されている方へのメッセージ、担任のクラスの保護者からの感想などを聞いてきました。

error: